自分を取り巻く人間とどの様な関係を築けるかは、自分の人生に大きく関わってきます。どのような関係になるかを、相手次第とするのか、相手を理解し共存を試みるのか、どちらかの選択をするのは他の誰でもない自分自身ですね。

”うちに来ている生徒さんには、まだ、そんな話をするわけはなく、コミュトレのルールである ”話している相手を見る” ”人が話している間はしゃべらない” などを自然にできるように指導しています。 他人のことよりまず自分のことを見て欲しいという、自我の欲求が強い時期の子供たちには、黙って人の話を聞くのは大変なことですが、少しずつ相手の方に身体を向けて話を聞くことができるようになってきています。

コミュニケーションと聞くと、自分の意見を言葉で表現できることをイメージしがちで、人前で恰好いいプレゼンを披露できたり、自分の意見を分かりやすく説明できたりと、そういう人になりたいですよね。それらの能力は訓練で身に付けていくものですが、話し方の技術だけでは、相手を説得したり、賛同してもらえたりすることはありません。

良く”聞き上手”という言葉を耳にしますが、 とても話が上手な人でも他人の話をただ聞いている人は、聴くことが上手な人に比べると、周囲からの共感や賛同を得ることは難しいです。相手を見てきちんと話を聴く姿勢は、コミュニケーション能力という意味では一番重要かもしれません。 対話(話す聴くの両方)の技術も訓練していく必要がありますが、相手を敬い興味をもって話を聴く姿勢は、時に技術より気持ちの持ち方が勝るかもしれません。

今日のコミュトレの授業の中でも、T君がディズニーシーに家族と行った話を上手にしてくれました。しかも、自分の発表の順番ではない時に?? 嬉しかったり、その楽しい気持ちをみんなに話したい気持ちは良くわかります。ちょっとだけ言いたかっただけかもしれないですが、もう止まらなくなった彼にルールを思い出させるのには少し時間がかかりました。 教室へ持ってきてくれたお土産のチョコレートを、他の生徒のお母さん達に自ら手渡したりと、本当に楽しかったのだと思います。